2016/7/20 水曜日

ドクターハートのつぶやき 社会的ジェットラグ

Filed under: プライベート — yo @ 13:20:40

ジェットラグ(jetlag)とは、通常、長期海外旅行後などに起きる「時差ぼけ」と表現される状態です。日中眠い、夜間に目がさえている、など、やっかいな問題です。これは、個々の、所謂「体内時計」(生物時計)と社会生活の実時計との「ズレ」(ミスマッチ)のなせる現象です。

ヒトには、その体内時計に合わせて、夜型、朝型、そして中間型があります。

社会生活が個々の「体内時計」に合う生活リズムであれば問題ないのですが、現実には己の体内時計のリズムを犠牲にして社会の時計に合わせなければならないことが多い。夜型にもかかわらず目覚まし時計に起こされて早朝から通学、通勤しなければならない、朝型なのに夜勤に就かなければならないという状況や、看護師さんなど3交代職場では自分の体内時計とのズレを無理矢理修正して働いているはずです。そしてこの体内時計とのズレは、「寝だめ」では修正出来ないものです。

こんな体内時計と社会生活の実時計とのズレ、即ち「社会的jetlag」が、体調不良、睡眠不足感、集中力低下、うつ、等の原因となること、また、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化症など心・血管系疾患のリスクにもつながるものであることなど報告されています。

体内時計は、先天的に、遺伝子レベルで規定されているものなので、そのリズムを修正することは簡単なことではありません。社会的jetlagを修復することはあきらめて、日の出と共に起き出し、暗くなったら寝付く、そういう原始的な生活にリセットするしか方法はないのかもしれません。

この社会的jetlagと共に生きているいま、少しでもjetlagを和らげることが肝要ですが、その工夫は、各個人に委ねられているのが現実です。

せめて、社会的jetlag が存在することの認識は必要でしょう。

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